歌舞伎

秀山祭九月大歌舞伎@籠釣瓶

月も変わって数日。今更ユーなに言ってんの?という感じですが、先月久方ぶりに歌舞伎座へなにが何でも行きたかったのは、籠釣瓶がどうしても観たかったから。 素朴でお人よしで気のいい裕福者でもキモメンは、イケメンで無職のヒモ男に勝てない。絶世の美し…

秀山祭九月大歌舞伎@昼の部

まず9月の見所は、なんと言っても播磨屋と高麗屋の兄弟対決共演だったと思うのですが、なにが何でも観たかったのは籠鶴瓶。なぜって籠鶴瓶。だって八ツ橋。発表されたときにはうわああああと叫んだよ本当に。 だいたい、歌舞伎は最低10年はコンスタントに見…

歌舞伎座は遠く

私は4月にこの風変わりな気質の古都に移住して以来、なんだか映画館にさえ行っていないことに気づいて驚いた。何だこの干上がった毎日。私は人生の楽しみを取りこぼしているに決まってる。 八月の納涼も始まり、歌舞伎座HPを眺めて臍を噛む。いいじゃないか…

歌舞伎が遠い

けれどもなんだ、この日々の追われようはなんですかこれは。私は私は、今月東京に行きたかったのだ。新橋演舞場に。何が何でも行きたかった行くつもりだった行くものだと思っていた。先の予定が見えぬから、まあ当日でもどうにかなるわとチケットも押さえず…

お正月は盛りだくさんだった

正月は歌舞伎盛り沢山で、高麗屋親子の連獅子をはじめてみました。菊五郎が好きなので『京人形』はとくに楽しかったです。 それと、BS2でやっていた鶴屋南北ものの150年ぶりのリメイク『通し狂言 曽我梅菊念力弦』は放送は飛び飛びながら面白かった。菊五郎…

うつし世はまこと一夜の夢

あらゆる面が多様化した日本国で、社会的思想までもが複雑化してしまったようにも思われるけれど、日本人本来の享楽的な気質がすごく好きです。 例えば、そもそも日本は宗教観だって、なんかお天道様とか適当でなかなかいい。例えば、うじうじするくらいなら…

福助不足

心がくさるので録画していた諸々の中から、福様の「関の扉」を探し出す。最後に福助を見たのは6月で遥か昔のような気がする。歌舞伎に行きたいのだひとときの夢の世界に浸って遣る瀬無い浮世の痛みを忘れたいのだ。おんおん泣きながら墨染を見つめても気分は…

三人吉三

私は昨年の2月、歌舞伎座で和尚を団十郎、お坊を仁左衛門、お嬢を玉三郎というオールスターキャストで堪能し、黙阿弥の巧みな構成の面白さに、それまで極々たまに行くだけだった歌舞伎に深く嵌ってしまった人なので、比べちゃならんとは思いつつも。 コクー…

興味がなければどうでも良い話なのですが 

コンビニで叫んだ頭の中で。ひゃあ!など馬鹿みたいな驚きとともに、変なにやつきがとまりません。女性自身です。なんだかこれっていつも思うのだけれど、女子の一番卑猥な部分のことをいってるみたいで、へぇ…女性ジシンね。なんて思わずにいられないのは絶…

コクーン歌舞伎『桜姫』

そんな私なので桜姫には骨抜きにされました。 歌舞伎の概念の破壊みたいな野田版は普通に野田秀樹の舞台をみればいいかという意味で苦手なんだけれども、串田和美の場合は歌舞伎に対するリスペクトが根底にある気がする。 まずもう、可愛かった。細かい解説…

海老蔵襲名へ

昨夜は海老蔵襲名の千秋楽に。なんかこう、え、終わりなんですか?という感じでそこはかとなくなんてどころか、はっきりと物足りない気持ち。これはきっと、今月の歌舞伎座が超充実しており、素敵過ぎた所為だと思うしかない。何処と無くしょんぼりした私の…

やってきました6月が

勘三郎襲名のこの3ヶ月、行きたいなとは思いつつも私とは全く関係のないところで日々は過ぎ行き、とうとう6月が。桜姫も始まったし、あちこちへ感想などを拾いに巡ってみる。 しかし少しく疑問がある。福助はこの桜姫実現に際して、「よく橋之助とやりたいね…

ああ。ああばかばか

日曜の朝ですもの。ゆっくり起きるのだわと冷蔵庫を開ける。ああ29日、今月もあと3日かぁと思って何かが横切った。え、あれ?29日?日曜日?眩暈がしてぶるぶる震えた。今日は29日。福助出演の「題名のない音楽会」。信じられない。見逃したなんて受け入れら…

コクーン6月

とれないよこれはとれないんだよ、と散々噂は聞いていたコクーン歌舞伎。勘九郎改め勘三郎の出ない今回は余裕なんじゃない?とかふざけたことを考えていたら、ぜんぜんぜん違った。間違っていた。一般発売で一応は取れた連番。中央ながら平場H列。…だめじゃ…

お金持ちのいる風景

数年前に、あるホテルでの仁左衛門のデザインした着物をパンダにした呉服の展示会に、客じゃない形で触れたことが。何百万円の着物と、それを買うお金持ちと、もみ手をして跪く京都の呉服屋のごっついご商売人の方々。日本の呉服業界って何かが渦を巻いてい…

夢の合体

片岡愛之助。この人の活動も気にかかる。シベ超5「主演」に加えて、いやはや振り幅広すぎ。タカラヅカ+歌舞伎 夢の合体 今回上演される「花競かぶき絵巻」は、歌舞伎の祖で男装の麗人・出雲阿国の一座(女歌舞伎)と若衆歌舞伎との対立や恋が描かれる。霧矢…

高級な集い

福助公式に、後援会主催でのディナー付きトークショーのお知らせを見る。会員以外でも参加OK!皆様どんどん来たらいいよみたいなことでも、そんなハイソサエティな会合、恐い。「和楽」にも、和楽贔屓の会で「『桜姫』観劇と、主演の中村福助丈を囲む会」の…

歌舞伎入門 NHK-education

公式では「気ままに語る」が更新され、和楽の素では「福助贔屓」が更新されていた。BS-hiでなんと「積恋雪関扉」と「鬼一法眼三略巻(菊畑)」が4月29日(金)前8:00〜10:45放送。見れないよ。なんすかそれ。待っていればBS2に降りてきませんかねだめですか…

歌留多さんついに!

嫌な話題ばかり。でもここでいいお話も。知らなかったよ。「5月17日、NTV 火曜サスペンス劇場 「歌舞伎役者・中村歌留多」(21:00〜23:00) きた!少し恐いが来たよ!西村雅彦、夏木マリ、中村児太郎らの共演。劇中、南座で「葛の葉」や「娘道成寺」などが…

花のほかには松ばかり

雨の中の道成寺。台風上陸で屋外で出来るかというところなのだろう。「やらしてよ監督ーぅ。こないだの撮影みたいにぃー。もぉー」なんておばちゃんみたいな口調でぶーたれながら登場する福助丈。そりゃぶーたれもするだろう。雨天の場合は近くの小学校の体…

三月花形歌舞伎・変身モノ

南座で18日夜の部「児雷也豪傑譚語」を観ることができた。南座は3度目の経験。菊之助に今まであまり興味がなかったため、特に期待はしていなかったのだけれども、同じ花形歌舞伎で、先月観た「三国一夜譚」の唐突さと突飛さに比べ、非常に面白かった。 「空…

来ていたやっと入荷連絡が

やっと。やっと『娘道成寺 蛇炎の恋』の連絡が来ていた。さっさと送ってこんかい。もう一ヶ月だよ。だから、牧瀬さんが素人目にも明らかにへっぴり腰に見える変な画像を貼ってしまう。 散々公式サイトで予告ムービーを見たおし、「私を憎んでみろ、私を憎ん…

待ってました!中村屋!② BS2

とりあえず口上がみれた。芝翫のご挨拶に始まり、幸四郎がダンディーに決め、左團次がナイスなポジションで出物腫れ物所嫌わずネタをかます。そういえば海老蔵の時も、女優と浮名を流し云々で場を沸かせていた。雀右衛門が言葉に詰まるたびに一緒になって息…

勘三郎・涙の襲名

なんていうか、ヤラしい。待っても待っても襲名の模様は流れず。流れたかと思えば、あれだけかい!こんなことなら同じ映像が何度どれだけ出てくるか、数えてみるべきだった。しかも、冒頭に七之助についてテロップつけたなら、最初30分も、30分も…もったいな…

京鹿子娘道成寺 石切梶原

昨夜、NHKエデュケーションP.M.10:00〜を存分に楽しんだ。まずは玉三郎の京鹿子娘道成寺。玉サマの得意演目というだけあって見ごたえは十分。有名な舞踊だけに色々な人が踊るたびに、私のような若造でも「ほほう。この人はこのような花子ちゃんを」、など…

憎めない勘太郎

週刊誌の広告を眺めると、どうも今ゴシップ界では梨園があついみたい。見出しによると、中村獅童の母親がマンションの管理費かなにか260万を払わないとか何とか。読んでないけど、相変わらず七之助の名前もあちこちで踊っている。あのどうみても朴訥で素…