2011-01-01から1年間の記事一覧

青森あこがれの青森けっこう前に

今年の夏、もうずうっと念願だった憧れの地、青森をぐるりレンタカー気ままな一人旅をしてきた。その写真を懐かしく眺めていたんである。特別な写真ばっかりだ。 私にとって、昔から東北の地にはとても謎めいた魅力があって、その中でも特に青森は特別だった…

原民喜 悲歌

濠端の柳にはや緑さしぐみ 雨靄につつまれて頬笑む空の下 水ははつきりと たたずまひ 私のなかに悲歌をもとめる すべての別離がさりげなく とりかはされ すべての悲痛がさりげなく ぬぐはれ 祝福がまだ ほのぼのと向に見えてゐるやうに 私は歩み去らう 今こ…

鬼束さん…誰! 

きっと世間的には今更な話題なのかもしれませんが、私は仰天しました。 なにやらここしばらく、暴行を受けるとか珍奇な行動をとっているなど、ちらっと音楽ニュースのサイトなどで目にしていましたが、すごい…。一体どれ程の試練がこの腐敗した世界でGod’s C…

Sさんのこと

不幸の定義ってよく解らないけれど、分からないなりに「これはさすがに不幸だ」ということは起こる。 ちょっと前に、お酒の好きな知人が酔って家路につく道すがら、タクシーから降りて独居の億ションの入り口手前で転倒し、頭を打って倒れているところを通報…

ぬるっと恥部を吐く人がいるよ

なにこの「Ads by Google」て。なにこの宣伝いらないんですけど消せないのですか。 すーぱーぷーたろうをしているわたくしを、知人が物のついでにドライブに連れて行ってくださった。人って優しい。奈良で滝とダムを見てきたよ。

ポップに絶望ダンスを踊る超笑顔で

色々なものを取りこぼしてしまったなあ。でもどうでもいいやーとも思ってる。 いい年こいてからそれまで築いてきたなけなしのあれこれを手離して、デザイン方面も無視して個人的な制作活動もやめて、ネット関係の商品カメラマンなんかでてきとーに食いつない…

後始末・尻拭い

妹の第一発見者の子が来京、私の城に宿泊していった。二十歳でとんでもない光景を見せて、消えない重荷を背負わせてしまった子に、遺族として何を言えるんだろうか。 遊びに寄ってもいいですか?との申し出を受けた時から、もうずっと考えていた。

とてもしずかでおだやかだ。

あれから1年以上が経った。昔からずっと何となーく抱え続けてきた、根拠のない孤独感みたいなものが、嘘みたいに無くなった。 なんかさびしい、ほんとうによく分かんないけどなんかさびしくて空しいさびしい誰かこっち見て見つけて認めて欲しい。的な、うっ…

キェルケゴール 『死に至る病』 

絶望とは、人間の精神のみがかかる「死にいたる病」である。死にいたる病 (ちくま学芸文庫)作者: セーレンキルケゴール,Soren Kierkegaard,桝田啓三郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/06/01メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 83回この商品を含むブロ…

私はたぶん、きょうだいてものもそんな風に思っていたのだと思う。

何となく続いていくシリーズドラマのシーズンの前半を見た後、後半が見れなくなったような感じ。

Tさんのこと

共通の趣味を持つ知人が、故郷の熊本へ帰るので次期の申し込みはしないから今日で最後だね、と。Tゆきさんは60代の後半、お洒落な紳士で、明るくて冗談が好きで、クラスのムードメーカーだった。 ずーっと長くいた関西の土地を離れて家も手離して、故郷の土…

Mont Saint-Michel モン・サン=ミシェル

迷宮の中。 そこから見下ろしてみた。 そして歩いて下る。 干潟を散歩する。 遠くに人がいる。何かの映画に出てきた黒服の天使みたいだ。

ほんとにただの雑記

去年の今頃、何をどう考えながらどんなふうに時間が過ぎていったかを、覚えているけど思い出せない。

ワイドショーを見た金曜の朝

一昨日の朝、出勤前に準備しながらテレビをつけていたら、ワイドショーにかのアイドルの父親が電話でインタビュー出演していた。ほんとに、テレビってすごいことするなあとかって、ちょっと笑ってしまった。えげつないなんて言葉では足りないよね。 まだ遺体…

そうか。そうなんだ

この1週間は、Kの命日と、死んだのを知った日と、火葬して骨にした日の週だった。ごく普通に仕事をこなし、ごく普通に友人と呑み、ごく普通の顔をして過ごした。 この1年、短くはなかった。 長くもなかった。 私はもなかに記録をつらつら呟くぐらいで胸の内…

Je t'aime, Jane Birkin.

ジェーン・バーキンが緊急来日。放射能を恐れて世界が日本を遠ざけ始めた今、「ちょっと日本に歌いにいってくる」。みたいなラフな感じで、バーキン片手に一人でやってきた。 そうして、クアトロでチャリティーライブ。その模様をUstreamでみた。みたー!温…

ぼんやり文法書を眺め

寂しいっていう感覚がなくなったというか孤独を諦めたというか、兎にも角にも「さびしいな…」というしみじみとしみ込んできて、体を内側からじんわりとどうにかしてしまうあの感じを忘れてしまったことは、私にとってとても良いことだったろう。 一つの局面…

倫敦、イーストエンド

ロンドンでは、お上品なおばちゃまからくだけ切ったおばちゃんなどに、よく道を訊かれたが知るわけもなく。NYとはまた雰囲気も違うけれど、さすが多人種の街。さらっと街に混じってしまえるけれど、そこで私はしっかりとアジア人だった。 雨に煙る気候が有名…

誰にも言いたくないだからお願い誰か聞いて

毎日最低一度、頭に浮かべて念を押している。何の意味があるのかはわからない。

ゴシック三昧かっこいい兎に角

何がどうあれキリスト教総本山を抱え、大パトロンが芸術の歴史そのものを育み続けてきたお国だけあって、建造物も絵画も彫刻も、伊太利亜がぶっちぎり。 ゴシック建築があまりにも好きだ。あのアーチと薔薇窓と過剰装飾に惚れ惚れとするんだ。仏蘭西も素晴ら…

Que Sera Sera

「Whatever Will Be, Will Be (Que Sera, Sera)」 究極のポジティブソングなのに、どうしてかそこはかとなく悲しく聞こえてくる When I was just a little girl I asked my mother what will I be Will I be pretty, will I be rich Here's what she said to…

仏蘭西かぶれは昔から

パリ、ルーアン、シャルトル、モンサン・ミッシェル、リヨン、アルル、アヴィニョン、マルセイユ。右画像は、リヨン旧市街から見上げた眺め。 どの国も大好きだから行ったんだけれど、そもそもの思い入れが違うので仏国がやはり一番深い印象が残るしまた何度…

非現実へひとっ飛び

ちょっと日常を離れてみたらきっと、気分がたいそう変わって、心機一転さあ頑張るぞうなんてエナジーみなぎる心持で脳味噌の中身をすっかりリフレッシュできるとまで思っていたわけではなかったけれど、もう少しくらい何かが違っている予定だった。もう帰っ…

バルセロナ

こんなに空ばかり見上げたことは無かった。 と、どこぞの青春文学かJPOPみたいなんだけれども、やっぱりスペインの青空と無数の飛行機雲は本当に印象深かった。空ばっかり見ていた。必ず数本の飛行機雲が走っていた。 そしてガウディ三昧。食。もう、かねさ…

カラカラ浴場 Le Terme di Caracalla

(羅馬・伊太利亜) 祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらはす。 おごれる人も久しからず、 唯春の夜の夢のごとし。 たけき者も遂にはほろびぬ、 偏に風の前の塵に同じ。平家物語 私が行った日は晴れていて人がほ…