待ってました!中村屋!② BS2

 とりあえず口上がみれた。芝翫のご挨拶に始まり、幸四郎ダンディーに決め、左團次がナイスなポジションで出物腫れ物所嫌わずネタをかます。そういえば海老蔵の時も、女優と浮名を流し云々で場を沸かせていた。雀右衛門が言葉に詰まるたびに一緒になって息を止めてしまう。又五郎さん90過ぎてのあのたたずまいには、驚異的な何か有り難い思いがする。福助が品々とカワイイことを言いキュートを撒き散らせば、玉三郎も負けじと名前の数字ネタで美しく鮮やかに笑いを取る。仁左衛門が素敵に挨拶すると、幹部役者の中で小さくなっている勘太郎がさらに小さくなって喜びを述べ、勘三郎で締め。「一條大蔵譚」は時間のあるときにゆっくりみるつもり。
 四月からは七之助も、夜の「口上」「籠釣瓶」で舞台復帰とのこと。この襲名で確実に勘九郎に近づいたのは、勘太郎と言うことなのだろうか。