あくなき戦い贅肉と

 もう相当前だと思うのに、時々今だに「宮地真緒+痩せ or 拒食」検索がある。累積では結構な数かも。どれだけ前かと思ったら、もなか第一日目1/31だった。
 今巷では「拒食症の芸能人といえば、宮地真緒」なのだろうか。私は勝手に、ああこりゃ拒食だわと決め付けただけなので、なんとも言えない。以後この人をメディアで見てないけれども、あれはまあ、皆さんに私を覚えてもらいたい印象を残したいこの乳とともに。という点で真緒ちゃんは成功したのだろう。
 普通に痩せているのと、どうも臭う痩せ方の分かりやすい違いは、二の腕のげっそり感ですね。肘関節ばかりが異様に張って見えたらそりゃ臭い。本人が健全な身体イメージを失している証拠。しかし深田恭子とか石原さとみとか井上和香とか井川遥とか、女の子のぽっちゃり系がこうもかわいく見えるのは、どうしてだろう。顔もかわいいからですかそうですか。それでも、ぽっちゃりと小デブは違う。そもそもなんで女子達は、こんなに見た目を気にせんければいられぬのだろう。なぜ贅肉が汚物に見えるのか。35歳にも行かぬのに太った人を見ると、ああこの人は欲望をコントロールできぬのだ。自己管理も出来ないお人だきっと自分本位だろう。緩い顎ってきもい。太った男もいただけない。とか考えてしまう。
 かといって病的に痩せている人も見ていて不快というか、自意識過剰そうでなんともはや。太っていない子の、表では気にしてないふりで実は超痩せたがっている思考回路も恐い。がりがりに痩せた同性を見て、ああ可哀想にと素直にシンプルに思える人は健全な証拠だと思う。こういうことを気にする時点で、私自身もまた捕まっているということなのだろう。食べたいものを好きに食してはいても、太るのは嫌。でぶになるのは絶対にやだ。
 そりゃもう何一つ思う通りに出来ぬ浮世のからくりの中で、自分でコントロールできるものなんて体重くらいしかない。世を怨めど歯が立たぬ。人を憎めど満たされぬ。こうなりゃもう自分の脂肪を憎むしかない。あいつよりも細くなれば自信が持てる気が。誰よりも細くなれれば己の存在を良しと出来るかも。汚物を落として綺麗になりたい。痩せてみんなに愛されたい。無視されたくないみんなに見て欲しい。そう思って、真緒ちゃんは細い腕を晒して乳を寄せ頑張りまくるのだろう。なのに消費されて消えていく。芸能界って大変。
 米国の茉奈・佳奈ちゃんメアリーケイト・オルセンも、昨年治療を受けたという話。カレン・カーペンター、クリスティーナ・リッチケイト・モス宮沢りえその他諸々、モデルとか人に見られることが仕事の有名人は、人一倍自意識過剰になるもの。思考がおちいりやすいのかも。気になる人はここをクリック。恐いです。
 私は恐いです。このモデルは何ですか。こんな人がショーに立ってよいのでしょうか。医学的に許されるのでしょうか。人道的にどうなんですか。心臓病の人が会場にいたら大丈夫なんでしょうか。「anorexia」で、画像検索してみてもう恐くて恐くて。