アーサー・ミラーを偲んで NHK教育

mxoxnxixcxa2005-03-12

 今夜深夜に『セールスマンの死』。以前まったく気が乗らないままつきあって、言葉を失うくらいがつんとやられた舞台。簡単な感想はここにかいたが、録画してもう一度みたい。
 このままならぬ浮世、やりたい事と出来ることは違う。叶わぬ夢の方が多く、頑張ったって駄目な奴の方が圧倒的に多い。それでも儚い夢とか抱いている内はなんとか見て見ぬふりが出来るのに、それが単なる幻想に過ぎなかったと知ってしまったら、とたんに現実が重くのしかかる。自分を支えていた何もかもが崩れてしまう。言葉は思いを伝えないし、お互いを思っていても思惑はすれ違う。ああもうやるせない。人間のどうしようもない哀しい部分を鋭く暴く作品だと思う。