ドイツのチーズで一人ぼっち

mxoxnxixcxa2006-09-30

 知っている人の個展を2つ覗いて、四条の人ごみを掻き分けて、ワインをつれて一人ぼっちのお部屋へ帰る。母がドイツ土産に買ってきたというチーズが届き、これがまたちょっと食べてみるともう、もう、ほっぺが落ちちゃうわ!というくらい美味しかったので、こいつはワインでいかなくちゃ!と頭の中で小人が言ったんだった。
 カマンベールに似たクリーミーなチーズの中に、細切れのオリーブが潜んでいて、ナイフを入れると中からオリーブオイルがじゅわっとにじみ出て来て、もう、もう、なにこれ!美味しいよう。しかして、なに?私は、一人で「めちゃうめーなこれ!」とか言ってるわけで、なんていうか秋のそこはかとなく心寂しい気持ちが輪をかけて胸に迫り、寂しいなぁ、人生は空しいなぁと思っているうちに、ワインが1本なくなっていた。こうやって乙女一匹の元から9月も去っていったんである。床が波をうっていた。何をやっても身が入らない。こんなんでいいか…とやっつけをしている自分がヤダ。おうおう。