美人姉妹なんだってば

　正月は兄以外の家族がそろい、初詣なんかにも行ったおりには姉妹で着物を着用し、私は大島なんかをチョイスしてラフなもんでした。腹回りなんかにタオルをぐるぐる仕込んで補正するので、冬場の着物は非常に暖かですね。
　長羽織に憧れを抱いていたところ、昭和アンティークのワインレッドの一つ紋入りが流れ着き、うきうきしながら袖を通しましたよ。
　しかし家族で揃うと何故にこんなに疲れるのか。ボーダー気質が揃うファミリーなので、ちょっとのことで一瞬のうちに空気が変わってしまったり、刺々しくなったり、険悪になったり、イラついたり、むっとしたり、それを和やかムードに変換しようとあくせくしたりで、なんだ、結局不安定な空気って事だろ？みたいな状況の中で何とか平常心を保って楽しく過ごすわけなのですが、うっかり振り回される。
　基本が陽気なのに、一瞬で気分が変わるっていうのはもう、もう、ボーダーちゃんならではの気まぐれさですね。そここそが境界例の魅力でもあるんだろうが、思考回路が0からいきなり10に飛ぶ。無かマックスか、みたいな。
　いいところばかりをあげ連ねればいいのに、どうしてか嫌なところもたくさん思いついてしまう。何でこんなことになってしまうのだうちの家族は。何かが足りなくて、何かが過剰だ。愛着はあるんだけれど、それだけに疲れる。