オペラうっとり

 大晦日はジルベスター・コンサートの「第九でカウントダウン」を見損ねたし、なので今日は第49回NHKニューイヤー・オペラ・コンサートを堪能する。チョン・ミョンフン指揮で、もう最高に楽しんだ。本当は画面じゃなくて直接この場に赴いて音を浴びてうっとりしたいのだ。
 親に連れられての経験しかないけれど、生の歌声を聴くと自分でも驚くほど感動して貧な胸が震えるくらいに胸打たれる。これは本当に神の授けものだなぁと音痴な私なんかはつくづく感じ入ってしまう。すごいよすごいや!トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」大好き。誰が歌っていたか忘れたけども、初めて生歌を聴いたときには心臓の辺りを鈍器で殴られたかというくらいに感激して涙が出た。この高揚感はなにかしら。興奮って言うのよって脳内小人が教えてくれました。
 こんなことをいったところでもにか家は別段ハイソサエテーというわけでもなく、私なんかはことさらに、ああ人生を楽しむためには限りないマネーがいるのだと実感して痛み入る思い。
 妹が春先にアイーダ・ゴメスの『カルメン』か『サロメ』かどっちにいったら良いのかと聞くので、サロメも知らぬ女子大生に内容を説明してやりながら、切なく思った。湯水のごとく諭吉が欲しい。あれも行きたいこれも行きたいあれもしたいこれもしたいそれも知りたいあれもこれも欲しい欲しい欲しい。
アイーダ・ゴメス、いけばいいじゃん財布が許す人は行ったらいいじゃんさ!4月から京都住まいだしたぶん ここ