神戸を楽しむ

mxoxnxixcxa2006-11-19

 11月さる吉日、神戸人の友人に神戸案内をしてもらう。第一目的は、神戸市立博物館で開催中の『オルセー美術館展』。あとは中華街と、震災を乗り越えた神戸という街を見てみたかったんだった。
 京都をやや早目に出て三宮で待ち合わせて、オルセー展へ徒歩で。これは関西居住者の方はぜひとも行ったら良いと思います。たいてい、世界の著名な美術館の名を打って開催される展覧会は、目玉に有名どころを押さえてあとはチマチマしたものを時代区分もばらばらにかき集めてごった煮。しかし冒険性のある企画展なんかよりも安易に、大量の集客を見込めるという、日本人の名のあるものにはとりあえず弱いという特性に漬け込んだものが多くて、いまいちなものに高確率であたるんだけれども、このオルセー展は19世紀後半、印象派から特には後期印象派に重点を置いて集め、モローやルドンなんかもあるんだけれど、欧州の画壇がアカデミックなものから新たな段階へとなだれ込んでいく、まさに過渡期のものばかり百数十点を展示。19世紀後半というと、科学技術、建築、医学、産業含めて社会が急速な発展をしていく中で、人間の価値観もまた激変していく時代性を背景に、絵画もまたそのスタイルを変えていったわけで、そんな19世紀後半の時代の空気のようなものを感じた。凄い人の数だったけれども、一見の価値はあり。
 そうして、博物館を後にして徒歩で中華街へ。幸運なことに平日だったので、休日は長蛇の列を成すという人気の肉まんやや、ふかひれラーメン、エビチリ饅頭、タピオカジュースなどを楽しみました。ここは横浜とは違って食べ歩きスタイルの街で、ラーメンも使い捨てカップに入れてもらって、広場でのんきに食すという気安い感じ。いいなぁ中華街。いいわ中華街!
 その後は、また徒歩で港へ移動。所謂神戸らしい神戸を、モザイクタウンという商業複合施設から眺める。ここではイタリアンジェラートとお喋りを楽しみ、また歩いてスイーツハーバーへ。で、ケーキを。どんだけ喰ってんだようと自らに突っ込みつつも、ケーキ王国で何を食べようか迷うのは、乙女の最高の楽しみでした。その後、友人のお気に入りのお店をいくつか巡り、夜は明石焼きを初体験。こいつとたこ焼きとの違いは、まず明石焼きの中身はタコのみで、ねぎやその他諸々はなく、たこ焼きよりも卵率が高い印象。ふわふわしたこいつをお出汁につけて頂くのがもう、非常に美味しかったです。
 で、私たちは夜の神戸をのんびり歩きつつ、果実酒の充実したお店でサラダを突付きながら何杯か乾杯。良き日でした。神戸最高。