ハウステンボスを知っていますか


 このテーマパークと呼んでよいのか分からぬ施設には、ワッセナーという名の分譲別荘があり、身内の仕事の関係上もにか家はここが出来た頃から2年に1度くらい通うことが通例になっていると言えばいるという感じなのですけれども。
 長崎といえば出島。だからオランダなのだろう。オランダにまつわる、ブルーナミッフィーショップや、エッシャー、何故かジブリショップと土産屋メインのテーマパークなのだろうか。いいところだってありますよ、のんびりしています。単にもにか家がここに飽き飽きしているからなのかもしれません。
 イベントだってやっていました。南京雑技団のどきどきアクロバットが。だめだ…。去年とか一昨年とか、村上龍プロデュースのサルサショーとか、セイン・カミュ司会の賑やかしい何やらがやっていたのに、今年の廃れっぷりに驚いた。もう少し本気で建て直しを考えた方がよろしいような。
 むしろ、もうここを異国情緒漂う本物の街にして、一部に居住空間としての住宅を作り、住民の生活空間もかねればもう少しカフェやらレストランやらが発展するのじゃなかろうか。オフィスとかも誘致して。本当に、入場料を払ってニセ異国の街並みを楽しもうなんてだけでは、リピーターどころかまだ来ぬ人たちへのアピールもおぼつかない。
 来る度にさびれていくかのように見えるこのエセ異国。多分きっと絶対に、異国の町並みで脱日常を図りませんか、などいう日本人の西洋への淡い憧れ心だけで来客を見込めるような時代は、とっくに脱しているのじゃなかろうか。一時はオリエンタルジャパンが触手を伸ばしたもののご破産となり、それでも何とか建て直しの最中だそうですけども。
 まずここには、エンターテイメントが手薄。絶叫マシンなど屋外遊園施設の充実もなく、1日中遊べますからね、という感じはまったくなし。散歩メイン。そうして、ちびっ子を熱狂させるキャラクターも不在。それに相当するのはいるんだけども、「チューリー」というチューリップちゃん(画像参照)は、いかんせん植物なので、いまいち心が通いそうもない。それでも例えばミッキーみたいに、施設内をチューリーちゃんが神出鬼没に闊歩しているならともかく、来訪者に媚を売るような着ぐるみも不在。
 大人のテーマパークっていっても、やはりもう少し何かこう、散歩以外にも何かありそうな。