それはどうなのっていう

　「ねえ見て見て、あれレズじゃない？」と好奇心満々の声に言われてそちらを見れば、FTM要するにおなべと清楚な感じの女子のカップルだったりする。あれは正しくは男女のカップル一般認識では戸籍上女であれば、男っぽい女子と女らしい女子のカップルでしかなく、レズビアンでひとくくり。世の中はこんなもの。
　師走に入り、ガール限定パーティーなんかも各地で目白押しのここと思います。それが20代を折り返し心ならずも中身が伴わないまま「おねえさん層」になってしまった私に関係あるかは脇に置いて寧ろあまり関係なくて、それでも少しく疑問に思うのは、なぜトランスが？という偏屈なことが気にかかるのは、心が狭いからかどうかが分からないでいる。FTMってたとえ戸籍上が女であっても性の自己認識が男のはずなのに、どうして女子限定イベントにも居るのかっていう素朴な疑問が。ビアンバーとか。私は健全な乙女なので、夜の繁華街なんて恐くて行ったことも見たことも聞いたこともありませんけどね！
　しかしアニキそのスタンスは違ってはいませんかっていう。ガールハントですか。そんなんだとヘテロ男子とはなかなか認めてもらえませんね。だから同性愛者の女子は全員、男になりたがっている女と勘違いされるのではないですの？
　とはいえ卑怯者はくさくさしながらインターネットに穴掘って叫んでいればいいのだ。FTMだっていろんな人がいるし、私に何を言われたところで痛くも痒くもないわよねと思えば、いったい私は何が言いたかったんだろう。正直なところ心底どうでもいい話だった。やらなきゃいけないことがうまく進められず、くさくさしているだけ。なんか、ブログって自慰行為のはずなのに、公開自慰だと意識すれば何書いていいのか分からなくなってきた。
　イケメン風が歩きながらショーウィンドウに映る自分に見とれているのを見ると、にやにやが込み上げてくる。ナルちゃんは滑稽。みながオレサマに惚れると信じていてステキだ。その自惚れが眩しいよ。その計算しつくした前髪がまずヤダ。ほら、いちころだろ？みたいにじっと目を見つめるイケメンには、余裕をかましてじっと見返してやり、ふんと笑って目を反らしてやれ。私は姜尚中や役所広司の膝に座りたいと言いながら、英語でしゃべらナイトの松本アナウンサーを好きになるような女子なのだ。松本、超キュート。言いたいことなんて特にないんだ。そんな日。ここはそんなに意識してしまうほど来訪者のあるもなかじゃないのに、何意識しちゃってんだよっていう感じがしてきたので、自分に突っ込んでおきました。