窪塚洋介さん

mxoxnxixcxa2005-06-12

 久しぶりに動いて喋る窪塚洋介さんをみた。ここ
 鯉のぼりを外そうとしてお空に向かってダイブした頃の窪塚さんは、事前に何の情報も与えられずに動いて喋る様を見ても、あの挙動不審な動きと、落ち着きのない目と隈と、素っ頓狂な発言と、異様な痩せこけ具合をかんがみれば、どう考えても私なんかは「あ、これは何かツメタイ系の違法薬物を摂取しているのじゃないかしら?」なんて失礼なことを思ってしまったものだった。デキ婚をキメたあたりから、それはもう奇矯さを増していく一方。
 ピースなナントカでラブをどうちゃら。ファッキンなアメリカンのナントカがどうとか。マリファナで世界を救うとか何だとかと、どう考えようともアレな窪塚さんはおかしかった。まるでバカのようだと切り捨ててしまっていたが、勿体無いことをしたと今は反省している
 そうして今。柵に引っかかって助かったというなんとも神に特別に愛されているとしか思えぬ形で一命をとりとめ、芸能界に奇跡的な生還を果たした窪塚さんの、インタビューを受ける様の落ち着いていることといったら。丁寧に答えを選んで話す様子は、とても普通の好青年。かつてのように、あほみたように「あれはぁ、だからぁ、これでぇ」なんて舌足らずに気取って語尾を伸ばしたりはしない。
 こういった極普通の様子を見てしまうと、やはり鯉のぼりを外そうとした頃は何か不自然なワルいナニカに操られていたのじゃないかしら、なんて思ってしまういけないなあ。何も、当時の窪塚さんがお薬で覚醒されていたに違いないなんて言わない。捕まらなかったのだもの。精神力でキマっていたのかもね。
Laundry [ランドリー] [DVD] 演技の引き出しは多くはなさそうなんだけれど、小雪との『ランドリー』はとてもはまっていて良かった。この人の持ち味は、なんとなくそこに居るという透明感だと思う。『GO』なんかも良かった。
 本人自身はあまりエキセントリックなキャラなじゃないくせに、エキセントリックぶりたがったんだろうか数ある出演作の影響で。芸能界って恐いところ。照明が眩し過ぎて自分の姿が見えなくなってしまう。魑魅魍魎はびこる場所で、己を見失ったり実寸大以上に勘違いしてしまうのかもしれない。
 その特殊な世界で普通の部分を維持するなどいうのは、とても精神がかなり強靭でなければ難しいのかもしれない。恐いなあ。