訃報 アン・バンクロフト

mxoxnxixcxa2005-06-08

 この人はもう73歳だったんだと初めて知った。映画俳優って、実年齢よりも映画の中で生きている感じがするので、いつまでたっても年をとらない存在に思える。だから死んでしまっても、映画を見ればその年齢のままそこにいるので、時間が出来たら『女が愛に渇くとき』をレンタル屋で探そうと思う。
 ミセス・ロビンソンがどれだけかっこよかったか。実際は情けない女なんだけれど、アン・バンクロフトのかっこよさったら。『卒業』をはじめて観たのが何歳のときだったかは忘れてしまったけれど、もうくらくらするくらいに憧れた。アンニュイで不満げで我侭で自己中でそれでいてか弱そうで強がる姐さん。映画自体はどうでもいい筋なんだけれど、ミセス・ロビンソンが見たいばかりに、BS2などでやっていると何度だって観た。
 ばぁんとトップに名前の出る人ではなかったけれど、『アサシン』とか『キルトに綴る愛』とか『愛と喝采の日々』『エレファントマン』だとか、とにかく脇でとても独特のかっこよさで存在感を放っていて、ジーナ・ローランズの次に憧れの姐さんだった。こんな風な姐さんになりたい。見かけるたびに思っていた。
 キュートの塊のセックスシンボル、マリリン・モンローの『ノックは無用』がデビュー作だったなんて今日知った。これは10代の頃とか相当前に録画してあったはずなので、今度探して観てみるつもり。内容はどうだったかなぁ。とにかくモンローが超キュートなリストカッターだったとかそんな覚えしかないや。