ラッキーボーイゆえ

星になった少年』公式をあれこれ覗いてみて。特報2と予告編1。え、あれ?この音楽聴いたことあるよラストエンペラーのサントラじゃん。教授、使いまわし?えー…代表作を?予告編製作時に音楽が間に合わなかっただけなんだと解釈することにした。
誰も知らない [DVD] 柳楽優弥の本当の真価が問われるこの映画、アジア7ヶ国での上映がもう決まっているそう。予告編を見ていると柳楽が気の毒に思える。まず、ばあんと出てくるのが柳楽優弥の名前。この作品を作りたかったのか、はたまた単に商品価値のあるうちに柳楽の主演物を作りたかったのか。
 億単位の看板を背負わされる15歳。可哀想にゆっくり経験をつんで磨かれて行けばいいのに、カンヌも素直に監督賞とかにしておけばよかったのに。 「男優賞はねー、誰も知らないユーヤ・ヤギラ!」 みなはシーン 「え、ダレ?」。ふふ。おいらが選ぶとさすがに個性的だろ。これがしたかっただけに違いないよタランティーノ。大体子役の演技はテクニックじゃなくって勘の良さなんじゃなかろうか。
「誰も知らない」ができるまで [DVD]『誰も知らない』の柳楽優弥は確かに目が綺麗で、佇まいにも独特の雰囲気があった。言葉も淡々と自然だったけれど、それは全くもって是枝和裕の手腕な訳で、そこにいる子供たちの一番自然な姿を、最も美しい瞬間を切り取ったからこそなんだと思う。だからあの映画で子供たちが演技をしているかといえば、逆メソッドみたいなもので演技ではないのだ。
 故に、これといった訓練もしていない柳楽優弥が一体どれだけ演技が出来るのか、なんて実際のところ未知数すぎるわけで、なのにいきなり主演で大きなプロジェクトを立ち上げちゃうから、映画出演自体がたった2本目の子役でありながら、これが柳楽優弥の正念場になってしまった。これがダメなら今後も厳しいなあ、みたいな。実際私も、一体柳楽はどれだけやるんだろうという好奇心ばかり。
 カルキン坊やのようにならないためにも、いい大人が周りにいたらいいねと余計な心配をしてしまう。こうなってしまうともう普通の10代を過ごせない。でも普通の部分を失してしまったら、感度は鈍るし俳優としての成長は難しい。まずは押尾学を尊敬するのをやめることからですね。
誰も知らない・公式  http://www.kore-eda.com/daremoshiranai/
星になった少年・公式 http://www.randy-movie.com/index.html