福助ってなんなんですか

 突発的な中村歌留多熱に浮かれるも、まだまだ先。シベ超2でも観て冷静になろう。ふと気づく。いつからこんなに福助づいているんだろう。自分でも良く分からない。シベ超のステテコ姿の所為?オスカルに扮して「嫌だ嫌だと断っても、扮装すればキモチイイ」とか言ってしまうから?なんか超真面目に何かやらかしてくれそうな福助。惹かれるよ。
 私はしょぼいウォッチャーに過ぎず、ご本人に関して詳しい人となりはよく分からない。だから、色々なことがまじなのか冗談半分なのか本気で読めない。私の周りの歌舞伎好きはみな大きく年上で、とくに誰の贔屓でもなく歌舞伎というジャンルが好きな人たちばかり。福様にアツイお姉様とかとお喋りしてみたい。色々と教えていただけたら楽しそう。
中村福助 (小学館文庫) しかし写真集が文庫本という時点で謎だよ福助丈。あまりにお手頃なので、私はビニール製のカチッとしたブックカバーを買って被せてあげたが、それでも本体と合計で千円程度。安いなこのお手頃感。どういう意味なのだろう。
 場末の芸者とか酔いどれの阿婆擦れとか、舞台ではやたらエロい魅力を放ち、古典も美しくこなす福助丈。その魅力は人間臭というか現代的な雰囲気だと思う。俗っぽい色気の玉三郎と、生っぽい色気の福助。どちらも様式的な美の枠内にあるからこそ、その魅力が引き立つわけで、だから歌舞伎はエキサイティング。
 九代目中村福助成駒屋。でも時々うーん、ネタ?なんていう活動が紛れ込み、なんとも言えぬ力加減でツボを突く。