昨日は両親を見送り、兄弟とごはんを食べて、夜電話して、私は1ヶ月ちょっとぶりに、妹の部屋に泊まった。


部屋の荷物はまだ割りと残っていて、買い物好きだったせいで、洋服も靴もかなりもらったけれど、まだまだ店でも開けそうだ。ただでさえ標準の倍はありそうな量なのに、全部貰うわけにはいかない。私には私の生活と人生があり、妹の服だけ着て暮らすわけにはいかないのだ。


美容グッズというか、化粧品やスキンケアの数たるや、ちょっと笑ってしまうくらいで、とりあえず大半は引き取ったが消費に何年かかるだろう。


この金遣いの派手さは何度となく指摘してきた。葬儀やが驚くくらい山ほど友人がいるのに、それでもどうしてこんなに寂しかったのだろう。買い物なんか、いくらしたって何も埋まらないのでは?とはなんどとなく言ってきたんだけれど、そんな言葉よりも、ただ○ちゃんが大事だよって言うだけで良かっだんだろう。

今いつも二人できつきつで寝ていたベッドに転がっている。私はいつも右側の窓際に寝かされて寒いやら溝にはまるやらで大変寝にくかった。身動きも取れなかったのに、今日は好き勝手にベッドを縦横無尽に転がって、いつも寝かせてもらえなかった左側で寝てやった。貸してくれなかった方の枕を使って、布団も蹴飛ばしながら寝返りをうってやったのだ。文句を言ってほしい。


本当は朝一で帰る予定だったのに、起き上がる気になれない。朝は体調がどうしてか大変辛かったので、買っておいた市販の安定剤のようなものを飲んだら寝てしまい、さっき目が覚めてとりあえず記録しておこうかなということで、そろそろなんとか起き上がって、最後にもう少し遺品を鞄にいれよう。私も生活に戻らなければならないのだ。


後の整理は兄弟がしてくれるそうだ。全てきちんとしてくれるだろう。妹は兄弟にとって、生まれたときからずっとわがままで可愛いお姫さまだった。花柄のカバーやベッドの頭に並んだぬいぐるみもろとも、兄が引き取るそうだ。良い年こいた男が赤いシーツに小花柄のカバーの白ベッドで寝ているファンシーな姿を妹がみたら笑うだろう。そういえばこのベッドは、兄が妹と一緒に買いにいって、軽トラをレンタルして運んであげたのものだった。
そうか。あのこはもういないのか。