ヒールこそは女子の特権・女子のプライド

mxoxnxixcxa2007-09-16

 前下がりのショートボブは結構気に入っていますがしかし、首の後ろが日焼けしますね今晩はもにかです。ピンクブラウンに飽きたので黒染めしたいですが、これ以上髪を傷めたくないです。
 ヒールの女王ルブタン。憧れを抱きつつ$800〜900、ね。へえそうなんだふうん。欲しいなルブタン。エナメルでもウッドヒールでもいい。海外セレブのスキニー+エナメルルブタン姿が眩しい。誰か誰か、あの赤い靴裏が魔力を放つルブタンを。
 乙女道を歩む道すがら決めたんである。20代後半は、まずいかにかっこいい三十路になれるかという命題に備えてゆこうと決心し、三十路到来のあかつきには、最高にクールキュートな35歳を目指して、35歳になったら年をとらないつもり。最低限の社会性さえあれば、年相応なんていらないの。大人げなくて上等。女子は年齢に開き直ったら負け。生活臭が滲み出したら負けなの所帯じみるなんて絶対にいや。
 言っておきたいのは、年をとらない=高校生の娘と服を共有するママとか、40代女のエビちゃんコスプレというような痛ましいことではなくて、あくまでも若作りという名の見苦しくも浅ましい醜態ではなくって、こう、なんだろう。ほほら。とか言っているうちに、きっとたぶんあっという間に気づいたら30歳になっていたりするのだろうか。たぶんきっとそうなんだ。耳を澄ますと三十路の足音が微かに聞こえてくるよ!恐いよう。
 といっている私の左足の裏、人差し指の付け根辺りに何か痛くて硬いものが出来ていた。魚の目と呼ぶのだそうだ。ええ?なにこれは何かの感染症?昔から、毎日身体を洗うときには、最後は足の指の間を手指に石鹸をつけて最低5.、6回はこすって〆る、また素足に何かを履いて出かけた日には、帰宅後まず手と足を洗うことでスイッチオフする習慣を持つ乙女としては、足の清潔は女子のたしなみと日々心掛けていたつもりなのに!といたくショックを受けたんだった。
 そうしたら、魚の目の原因はハイヒールなどによる足への負担らしかった。ヒールの醍醐味は、横から見たときの踵のカーブと、つんのめった爪先のエレガントな佇まい。そうかといって、もう本当に先っぽが三角ほどに尖がっているあれは、指の付け根が見えたりして、個人的にすんごい嫌だ。ウェッジソールも、靴単体で見ると非常に美人なんだけれども、履いて歩いている眺めは結構重たくて微妙。ヒールと土踏まずの間にある、あの飛び切り魅力的な空間が必要なのだ。
 古都で暮らす私なんかは、バギーからスキニーに至るまでジーンズという名の作業着ばかり。別にOLでもないので、服なんか見苦しくなければ正味なんだっていいという実情ではあるんだけれど。たっかいヒールか、すごくキュートな下駄のローテーションが夏場の基本なので、ヒール履くなら飛び切りたっかいヤツしか嫌なんである。そうして私のくだけきった日常、別段高価なお靴なんて履かずとも良いんだった。むしろ、わざわざ足の裏に魚の目を作ってまで、涼しい顔でたっかいヒールを履く必要もないんだったよ。
 でもでも、思い切りたっかいヒールを履いて歩くとき、女子は何やら自分が飛び切り良いものに成れたように思い込めるのだ。背筋を伸ばさなければ、膝からかっくんかっくんダサい歩みになってしまう。少しでも緩いとぱっかんぱっかんイケてない歩き姿になってしまう。そうかといってあまりにも気取ってキャットウォークするのも自意識過剰で痛々しい。
 というわけで今日も女子どもは、「いってえ!もう裸足で歩きてえ」と思いながらも、いかにも足と一体化していますよ、だって履き慣れていますものといった、何てことない顔で何てことなく涼しげにヒールで闊歩するの。おニューのお靴で足の小指に水ぶくれが出来ても、痛みは隠蔽してかつかつかつ。玄関を開けてうなるの。うおう痛ったい!もう無理!
 ルブタンあの魅惑のプロポーションには、何かが宿っているのだと思う。例えば魔とか。知ってる。ルブタン履くようなセレブは殆ど歩かないってことくらい。