補足

 下記2冊は、10代の私をドラコニアへと引きずり込んだ、強烈な魅力を放つ随筆集。流麗な文章で綴られる歴史の異端者たちのエピソード

世界悪女物語 文春文庫

世界悪女物語 文春文庫

異端の肖像 河出文庫

異端の肖像 河出文庫

 これは特にグロでもなく偏ったエグさを追求するでもなく、裏歴史の中に存在してきた拷問器具やその使い方などを淡々と解説していく資料集。「猫の足」、「コウノトリ」、「スペインの椅子」、「苦悩の梨」、「長靴」、「ユダのゆりかご」などなど、何かこう、欧州の童話のタイトルみたようなユーモラスでメルヘンチックな器具のネーミングと、その用途の説明がえらくかけはなれている様で、その実しっかり合致している辺りが、なんというか、興味深いというか、うん。人間て工夫するんだなって。
拷問の歴史 (Truth In Fantasy)

拷問の歴史 (Truth In Fantasy)