策士マックにやられていた

　忙しさが去ってゆとりが出たとたんに、脳内の食欲スイッチが入りました。この2日間、自分にしては驚くほどの量を摂取しています。がんがん食べていますキモいよー。もしかして私は寂しいんだろうか。ここは自分とじっくり向き合う時間なのだと思うことにしました。
　そんな日々、先日ものすごく久しぶりにマックを食しましたところ、あまりに美味しいので驚いた。そんな自分にも驚いた。マックって、マックってこんなに美味しいんだっけ、めちゃうまいっすね！と知人に訴えれば、関西ではマクドと言えば良いんだった。
　そこで、マクドのCMはなぜ子供を使うのかということを思い出した。マクド曰く、マクドナルドを第2のお袋の味にしよう作戦なのだそうだ。「子供の頃から、マクドナルドの味に親しんでいただく。そうすれば、その子供は死ぬまでマクドナルドを食べ続ける」と言ってにやり笑った日本マクドナルドの会長には、えもいわれぬ恐ろしさがあった。あんた、自分の孫には喰わせねえんだろ？と突っ込んだけれど、私はまんまとマックにのせられて、死ぬまでマックを喰うのだ。
　幼少期、ジャンクなフードなんかダメ！という家庭に育ったために、マックにはほのかな憧れがあり、たまに「しょうがないわね」とマックにありつけた暁には、ものすごいご馳走のような気がしてた幼女も成人して、好きなだけマックを食べて良い身分になったところでマック三昧にはならずとも、たまにマックを喰らってはうわあ、めちゃうまいなマックは！なんて言っている貧しい味覚の持ち主なんだった。京懐石に連れて行っていただこうとも、イタリアンコースをご馳走していただいても、毎度「うわあ美味しい」と思っている私は、もしかしたら味が相当分かっていないのかもしれないです。

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