ハンプティ・ダンプティと通い合う
ナントカかんという大きな柑橘類をもらい、置いて眺めていたところ、むずむずしてきた。このでかいみかんは私に何か言いたいみたいなのだ。え、なになに?話しかけるも、つるりとそこにいるだけ。
こいつがここに来たのも何かの縁。何とかしてこのみかんと心を通わせたい。そう思ってこいつに感情を表しやすくしてやりたく思い、ハンプティダンプティにしてあげることにした。なにやらぐっと親近感が増してきた。すごく愛しやすくなってきた。ハンプティはサンキューと言って微笑んだ。そうして、妙に存在感を発揮し始めた。