イメージを変えたい気もして

　カーテンは鼻血色、室内は可能な限りモノクロというのがポリシーながら、なんだか家具を昭和アンティークで揃えたいという正反対の夢もあって、骨董屋覗きという名の冷やかしをして楽しんだり。この春転居が決まっているので、もう何もかも一新してみようかなとも考える。茶色を貴重にしたりして、紫とか抹茶色とか使ってみよっかと考えてちょっと躊躇する。…茶色なんて貧乏くせーな貧乏だけど。
　この階段状の引き出しは人様のお古だというのに、なんだというのだ。いいなと思うものほどたっかい。こいつの隣の隣にいたヤツだって諭吉10人じゃ足りやしなかった。そうかこれは夢なんだ。
　小箪笥だけ昭和っていうのもどうなのかと思い、眺めて撫で回して諦めた。でもmade in Chinaの昭和アンティーク風と違って、木がまずぜんぜん違う。艶も輝きも違う。留め具一つとってもまったく違う。そりゃもう見るからにオーラが違う。