開けビューティーコロシアム

mxoxnxixcxa2005-11-22

 あ!やってたの!とあわててチャンネルを合わせるも、8時。ちょうど「フランケンと呼ばれた女」が始まるところだった。
 あんまりつらいのでこの番組で初めて泣いた。人間は顔立ちじゃない、顔つきなんだというのはこの番組に出てくる多くの若手女子が、アンタその根性が顔つきに出てるだけじゃないの!というパターンが多い中、椅子の上で背中を丸めて泣きじゃくるフランケンが余りに痛々しくて可哀想でついぞ涙が溢れ。ふと隣を見れば、隣の人も泣いていた。つらい…。
 再現VTRのあまりの酷いことオンパレードに、「こんなの超つくりっぽい。やだねテレビはあざといね」と言っていたのに、スタジオに切り替わると号泣している彼女のアップ。あ…これ、ほんとなんだ…。気持ち悪いから乗車拒否とか、厨房で働いていたらお客から苦情が来たとか。つらい…。
はじめて見た時は、こんな顔の人間がいるんだと思ってぇ、彼女と歩いてるとぉ、生ゴミとか投げられてぇ、でも一緒にいると優越感に浸れるって言うか」とかせせら笑いながら言われ、
友だちだと…思ってた…」と泣き崩れるフランケン。半田先生!お願い彼女の思うとおりにしてあげて!
 人間は結局顔なんだ…傷つく痛みを知っているフランケンはきっととても優しくていい子なんだと思うのに、心根の優しさでは報われない此岸の容赦なさ。酷い、辛い仕打ちばかり。人間顔なんだ。顔に自信のない女子が顔面改革をして自信を得て、表情も明るくなったとする。美人になったらとたんに周囲が良い人だらけになるというこの浮世のからくり。どうかフランケンが自分を愛せるようになり、誰かに愛され、恋をしますように。もうほかの女子なんかどうでもいい。彼女こそ幸せになるべき。手術が難しいと眉間にしわを寄せる半田先生に向かって祈った。泣きながら。鼻が陥没しているのは外傷性だということだった。何があったの…。しょんぼりとうつむいて帰るフランケンの背中が悲しくて泣いた。つらい。
 人生の暗部すべてこの目の所為。二重瞼にさえなれば人生すべてがうまくいくと言い切るなんて、実際は愚かなことだと思う。浮世はそのように単純な構図はしていないはず。人生上手くいかぬは全てこの顔の所為だというひねくれたいじけこそが、顔つきを悪くしているのだ。常にほほ笑みを心掛ければ大抵の人は好印象を持つに決まってる。なんだかうっかりつられて、私が音痴なのは全部この貧乳の所為!と叫びそうになりました。
 でも長年のコンプレックスを捨てたら顔つきはこんなに違うんだなと思ったり、でもこの特種メイクを自分で再現できるのかしらと心配したり、自分の不摂生で太っているのに大金払って脂肪吸引だなんて、常日頃からちょっと気をつけてればタダなのにと貧乏くさいことを考えたり、そんなコロシアムだった。フランケンは次回と言われても、次回の頃には忘れちゃってるよ!