NNNドキュメント'05 困った子ちゃんたち

 昨夜、急増する集団自殺と自殺未遂なる番組を見た。なんだかものすごい違和感。自分自分自分自分自分自分自分自分。自分しかないじゃない。他者の気持ちをおもんぱかるっていう人として必要な要素が抜け落ちている。他者への共感能力が根っこからごっそりと。

  • 25歳の主婦。旦那さんに「一緒に死のう」言うたんですが断られたので「じゃあ死んでもいい?」聞いたらあかん言われました。取材者「旦那さんに直して欲しいとこは?」 主婦「無いです。幸せすぎて」 取材者「え、でも死にたいですか」 主婦(無邪気に)「はいそうなんです」って、自己中にも程がある。旦那の気持ちは考えない。自分の存在を良しとしてくれとる旦那に感謝しやがれ今すぐに。
  • 6歳の頃から34歳の今まで、ずっと死にたい思ってます。4歳の子持ち主婦。産んでんじゃねえよ。結婚してるじゃん幸せになりたがってるじゃん死にたいくせに!母親に当てた原稿用紙50枚の詩。ポエ夢。一人称が「ボク」。いい年してボク。かなりの陶酔型。詩というものは、自我を徹底的に客観視して再構築するものと違いますか。お母さんは。お母さんが。お母さんお母さんお母さん。お母さんだって感情を持った人間ですよ、己の幻想をお母さんに求めて、得られないと言って傷つくなんて。大人なら割り切れと。人生全てがママゴンの所為ですか。
  • 27歳主婦子持ち。パパ相手にママの悪口。「私が泣いたら勝手に傷つくのが気にくわへん」と娘。「お前泣いたら、責められてると思うやろが。当たり前」とパパ。「えーじゃあ私がワメけばええのんか」 パパ「あほかそれでも責めとるやんか。ママは自分が悪いて思ってんねんで」 「えーそんなにママが私を思ってくれてるなんて知らんかったし。何でいうてくれへんかったん。はよ言えや」 と、ここでパパを責めます。悪いのは言うてくれへんかったパパゴン。「あほか何でいちいち報告せなあかんのじゃ。お前がいい加減分かるべきなんじゃい」とパパゴン。

 胸糞悪いよ!へい人間生きてりゃみなきついの。面倒臭いけどみな渋々頑張って生きてんですよ。そう言ってやれば「そんなこと言って、全然私のこと分かってくれない!」なんて一方的に傷ついてリストカットするのだろうアホらしいです。「誰も私の苦しみをわかってない!」
「裏切られる位なら、関わらない方が良い」というボーダーちゃんたちのこの論理。一方的に相手に期待をして、それが叶わないと勝手に裏切られた気分になっちゃうんだろう?
 存在丸ごと受け入れて欲しいの。存在丸ごと良しとして欲しいの。恋人が居たって夫が居たって満たされないカマってちゃんたちったら、本当に困ったちゃん。「もっともっともっともっとアタシを見て」。この根幹に母子関係の齟齬があったのは間違いないんだとは思う。けれど大人になったら親だって人だってことに気づくべき。何時までも幻のママを求めるなと。自力で立ち上がるんだよ。
 人生って素敵、生きてるって素晴らしいと思わないなら子供なんて産むべきじゃない。同じことの繰り返しで育てられる子が気の毒。そう思われないためには、他人ばかり責めずに自ら変わる努力をなさいよと。私は人のフリ見てわがフリを。