山田どこへゆく

 冷やかし半分に見たセカチュウで泣いてしまい、このもさい高校生が前年はウォーターボーイズだったと知り、一体どんなもさいシンクロだったのかしら。と興味をそそられて以来の山田。いじり様のある山田。いじっただけ変身する面白い山田。
 感受性の豊かな印象で、感情の波にのせてしまえばかなりの説得力。でも他面では感性のみだと独りよがりになりかねないわけで、H2ではその辺が災いしていた感じ。飄々としたクールな役なんていうのは、間がうまく取れないと一転して単なる棒読みの大根になってしまう。比呂のあれは役作りか演技かどっちかに失敗してるっぽかった。
 次なる山田はどうか脇であってほしい。そのほうがいい味出しそう。「ごく普通の人」ができる若手は結構貴重だと思う。この若さで中央ばかりだとつまんないよ。