谷原章介(ナチュラルボーン・貴公子)

 報道ステーションがスポーツに変わった10:40くらいからドラマを見た。①草なぎ剛があほ臭いまでに善人。②私が見ている20分くらいの間にも、ドラマ自体が「人生お金じゃない」という説教がうるさい位。この2点で興味ナシ。これが噂の「ヒルズに恋して」だな、ははん。堤真一は割りと好きだけどなあ、と思っていたら、和菓子をつまんで立つ美形ヒール。
 しかし谷原章介。この人は何ですか王子様ですか貴公子ですか。顔がかっこいい背が高い声も良し。全部持っています。この人に非の打ち所はあるのだろうか。月曜には「英語でしゃべらナイト」でアンディ・ラウと英会話。もうクソかっこいい。アンディに名前をおねだりして「リオン・ショー」を勝ち取り、スター・アンディ退出後にお姉さん座りで「もうー緊張したぁ」なんて言う、そこはかとなく漂うフェミニンな香りもまたいいです。ものすごく考えて考えて言葉を選んでいるのか、はたまた何も考えていないのか、というような喋り方もいい。昨夜NHKロマノフ王朝の宝石の番組を見ていたらナレーションがこの人だったが、低い声がまた最強。しかも滑舌も抑揚も訓練した人みたいに上手かった。
「かっこいいですね」とか言われたら、大抵のかっこいい人は「そんなことないっすよ」なんて言って照れ隠しに気取った態度をとるのに、この人は微笑をたたえて「そうなんです、僕かっこいいんですよ」なんて穏やかに嫌味なく言ってのけそうなキャラ。超自然体の貴公子。生活感もまるでナシ。白タイツにかぼちゃパンツで馬に乗っても、絶対にコントには見えないと思う。かっこいい人にはあまり興味がないけれども、かっこよすぎて胡散臭い。かっこいいにも程がある。
谷原章介彼のセーター (レディブティックシリーズ (1067)) やはりこの人は美形ヒールが最強ですね。本人も「僕みたいな(かっこいい)やつは悪役がいいんですよ」みたいなことを他人事のように言うあたり、頭が良いのかなと思う。センター俳優にはならないで欲しいと思った木曜日。しかしこの本、谷原章介の写真集なのか、セーターの作品集なのか、編み物の教則本なのか。