マンソンさん

音楽 画像

mxoxnxixcxa2005-04-23

　昨日書いた、映画『サラ、いつわりの祈り』に関して去年だったか、何かの雑誌でリロイがじきじきにマンソンをご所望したと目にした覚えがある。違ったかな。このときマンソンから、コロンバイン事件の犯人の少年のために描いたという双子頭の絵をもらって、いたく感激したと言っていた覚えが。違ったかな。
　マンソンの絵はネットで見たところ、落書き程度のものもあるけれど、なかなかいいものも混じっている。現在かなりのパワーダウンというか丸いおっさんになったマリリン・マンソンですが、私は結構この人のアートワークが好きでむしろ大好きで、歴代PVなどとてもお気に入り。
『アンチクライスト〜』の頃まさに10代だった私には、この人の赤シャツに黒ネクタイ黒スーツで説教台で叫ぶ様が、これ以上ない位にかっこいい怪獣に見え、おいらの存在認めろよー居場所がねーよー浮世は恐怖に満ちてんだろー？人間の本質は悪なんじゃねーのかよー絶望すんなら死んじゃえよーみたいなどす黒さにすっかり参ってしまった。最高にイカシてた。その後成功してのオメガちゃん仕様や、コワキモいバービーちゃんみたいなポップなファッションとグラムなスターっぷりにもシビレた。あの頃マンソンさんは非常にブリリアントだった。
　コロンバイン事件後の引きこもりを経てよみがえり、今のマンソンさんはそりゃ満たされたのか、かつてのダークなカリスマ性はキラめくスター性に取って代わられ、トゥイギー・ラミレズが居なくなってからというもの、音楽的にも枯渇した感じ。イデオロギーも褪せた。太った。でもでも、『アンチクライスト・スーパースター』以上のアルバムを作れなかったとしても、『the bautiful people』に並ぶくらいにかっこいい曲がもう出来なくっても、それでも日本のびじある系など足元にも及ばぬ面白かっこよさ。ヴィヴィアン・ウェストウッドのクールでキュートなキャラクターモデルっぷりも、いいよいいよ眩しいよ。