『サラ、いつわりの祈り』

　ものすごい期待をしている。ガス・ヴァン・サントの『エレファント』の脚本も手がけた、Ｊ・Ｔ・リロイの自伝的小説第二段の映画化。キャストだって凄いぜひゃっほう。公式で予告編を見ては期待が膨らむ。
　ダメママはコートニー・ラブをもろイメージさせるこしらえ。ルックス、声、喋りに至るまでそっくり。真性下品なBitchでも、結局やぶれかぶれなコートニーは憎めない。むしろ小さい声で好きだと言ってしまう。マリリン・マンソンに眉毛が生えていて人間に見える。問題児ウィノナ・ライダー、でかいところでピーター・フォンダ、『エレファント』のパッケージのイケてるブリーチくん・ジョン・ロビンソン、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のヘドウィグに愛されたマイケル・ピット。もうど真ん中をがんがん突いてくる。音楽はソニック・ユース。
　監督・脚本・主演はアーシア・アルジット。ジョナサン・リース・マイヤーズとの『Bモンキー』、ミシェル・ピコリとの『雨上がりの駅で』はとても好きな作品。
　この13歳から男娼だったという凄まじい体験を持つＪ・Ｔ・リロイは、現在ガス・ヴァン・サントの新作の脚本を書いているそう。処女作はガス〜が当初映画化権を持っていたらしいが、他監督によって映画化が進んでいるらしい。どこまでもガス〜と仲良しなのは、この監督がゲイだという噂と何か関係があるのでしょうか。
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