春雨の中、ことりがちゅんちゅん

 新しいペンタブが届いたので、ずいぶん作業効率も上がったようなそうでもないような、しかしそうなのだと言い聞かせてているうちに、古都にも朝が来ました。ペンタブはすこぶる調子が良いけども、マウスがなんだこれこの不安定さ。私は左利きのくせに、相当若い時分の人生のファーストマウスが当たり前のように右にセットしてあった為に、マウスだけは何だか右手で使う物とインプットされているので、然るに右手にコードレスマウス、左手にペンタブを握り締めて、ちまちまちまちまちまちまちまちまフォトショを弄繰り回してたら、お外が薄明るいよ。いじくりまわすって、弄繰り回すって書くのだなと、多分すぐに忘れるけどとりあえず知って、ひとつ賢くなれたと思いたいだけ。ただいまの時刻は6:55。肩こりを通り越して、痛い。首も背中も痛い。食事が面倒くさいとかものぐさ言わずに、ちゃんと米と野菜を喰えよと頭の仲の一匹が。で、もう一匹が、だって面倒じゃんって。
 今日も今日とて、あちこちギャラリーめぐりをすると決めてあるので、もうここらで数時間寝ようと思うの。嗚呼、京都○京区、早朝から雨が降っていて、出かけるのがしちめんどくせえ。起きたら晴れていますように。
 だから私が意地汚いのは、例えば勉強しつつも「えー勉強なんてしてないよー」と笑顔で言うタイプそのニュアンスその感覚というか、女子高生ならば「えー本なんて読まないしー」というポーズをしつつ隠れて読書しているというか、「えー私バカだからー」とお茶ら気ながら頭の中でこいつら全員バカと思っているとまで言うと言い過ぎで何だか違うなとも思うんだけれども、要するに、ここは勝ち負けじゃないかもしれないわという場面でも、どこかで、こいつにセンスじゃ負けないしとか思ってしまう己の醜悪さにうんざりする。あいつよりいいもん出してやるとか、この人のここには勝てないわと落ち込んでみたりとか、なんていうか、私は自らの俗物っぷりに滅法疲れたよってことが言いたいだけ。なんだ、結局のところお前はあれか、相対的な人間でしかないわけだよねと聞こえぬ声が。他人を通じて自分を確認したいの。人様の評価で自分を確かめるの。だって自分の立ち居地に確証が欲しいんだもの。揺るがぬ自尊心なんて持ってない。やるねって言われたいの。なかなかだねって言われたいの。可もなく不可もなく頭をよしよしされたいの。