まいど大阪

mxoxnxixcxa2006-07-15

 本日は大阪体験という冒険の日でした。所用があって京都から延々南下していったわけですが、いやはや京都のこじんまりした街のつつましさに慣れてしまうと、梅田という大都会の人の多さに目を回すばかりでした。
 正直なところ、この大きな都会は大きすぎて、どこの辺りがどのような街なのか皆目見当も付かず、例えば東京なら、大手町とか霞ヶ関とか何でもいいけれどとにかく、都会ど真ん中だがしかし娯楽とは無縁の地があり、代官山青山ならオサレな若人が集い、銀座なら年齢層も上がり、巣鴨はもっと上だとか、渋谷裏原表参道はきらびやかだとか、新宿は何でもありだとか、夜の六本木は異国だとか、南千住はもの悲しい街だとか、そのようなぱきっとした都市の担当区分があるわけで、きっと大阪という都会もそのような街別の得意分野があるに違いないけれど、なにぶん広いので途方にくれて、わかんねえや、とにかくグリコのネオンは心斎橋なんだろう?というくらいの知識のまま、なんとか0時になる前に帰りついた次第です。暑かった。とにかく熱かった。
 同行者は私同様に、この春から京都にもぐりこんだ東京人なので、二人して京都と大阪の違いに目を回し、四条河原町に慣れてしまった身体で梅田の人ごみにもまれ、完全におのぼりさんとなってきょろきょろしながら目的地へ到達。関西文化圏の外野で育った人間が共通して持っている大阪伝説のいくつかにも出会いました。
 そうして、大阪=お好み焼きだろうということで、現地のお好み焼き&ビールで乾杯。しかし梅田のどの辺りが、大阪らしい飲食店があるのやら皆目検討も付かず、某ビルの飲食街で。夜までろくすっぽ食事を取っていなかったために倒れるほど空腹で、あれこれ注文しても結局お好み焼き一人前でギブ。いくら空腹でも、自分らの食欲が本当に大したことないのだと思い知りました。だから私が今日、大阪の人ごみにもまれて歩きながら考えたことは、これだけ人がごみほどいるんだもの、一ごみたる私が名前を失くして飛び込めるガールズイベントだってあるに違いないわということと、ああクソあちーなということくらい。
 明日は知人が京都にやってくるので、祇園祭に飛び込んでみようと思います。でも祇園祭って要するに全ての要素をまとめてみると、きらびやかに飾られた人力車がぽーぽーと行進するということなのだろう?と、祭魂に関係ないまま成人してしまった自分を悲しく思います。