ふうん…

 長野の行方不明小5男児を、家に上げて食事をあげたといっていた女23歳が、いや実は嘘をついてましたすんませんと。注目して欲しかったと。しかし捜査妨害。ちょっとちょっとと思いながらも、何だかしゅんとしたニュースだった。なにかこう、この馬鹿な女のどうしようもなく寂しい毎日を見せつけられたようで、なんとも息が詰まる様な切ないような気分。
 近しい仲に日本建築構造技術者協会の内側の人間がいるので姉歯事件は息を詰めて見つめているんだけれど、建築業界って外部から見ているともう百鬼夜行というかなんというか、一般常識なんてまったく通用しない世界に見える。天下りやらゼネコンやら何やらがどす黒い中で絡まりまくってねとねとですかっていう。近しい人に国の何かの委員の順番が回ってきたときなんて、バブルという時代性も手伝って、お中元お歳暮がもう信じられない数届いていた。本当に文字通り、山だった。あの山の数だけ何かの思惑があったのかと思うと恐ろしい。その近しい人は、何やらのお祝い事でどこそこからからいきなり工芸人形が届き、その人は慌てて箱の中を隅々まで確かめて、お金が入っていたら困るからと冗談めかして笑った。しかしあの焦りっぷりは本気だったように見えた。大人の世界って黒くて深くて恐ろしい。姉歯はハジケてもう何もかも全部喋っちゃえばいいのに。