清貧

 今ヒルズでヴィヴィアン・ウェストウッド展がやっているのだそう。
 そうして、WOWOWが観れないことが今日ほど悔しいことはなかった。ジャン・ポール・ゴルチエを愛し続けて幾年月。常に片思い。今年はまったく服に諭吉を回せないので、去年買い込んだニットたちをそっと抱きしめてみた。こんな毛糸のかたまり一枚で3万ちょいですか…よく払ったなと思えば、涙の味がした。もうユニクロ女子に変身しよう。きっと楽になる。何を着たって心が美しければ問題ないわよと脳内小人が励ます。貧乏人はコレクションの写真でも見てうっとりしていればいいのだ。心がくさる。Y'Sのスカートが欲しい。
 布をねじったりシワを寄せたり膨らませたり縮ませたりといった変形デザインが大好きで、しかし愛するこれらの凝った服というのは非常に高価だという難点。別にびじある系でもゴスっ子でもないと強調しつつ、数年前に出会ったT-KUNITOMO。デザインはめちゃ可愛いのに、素材と縫製の安さはいかんとも成し難い感じ。ギャルソンとか高価なだけあって布組織からしてしっかりしているのだというのがよく分かる。どうせ消耗品なら、なんかもう、このさい自分で適当に作っちゃうか!という気分になってきた。いい年して超貧乏。オフィスレディになって年に4回の海外ブランド漁り旅行とかしたい。