もう！

　私がいけないのは、元来ペシミスティックな傾向を多分に持っており、なんとなればすぐにもうヤダもうダメもうヤダヤダ！私なんてしょうもない奴なのだお先真っ暗だ。みたいな意味不明の自暴自棄になりかけることで、なんというか、こう、年に何度かこの穴に落っこちると現地点に抱えている問題から頭が逃避したがるばかりに、先の不安ばかりが募って身動きもイヤになるので困ったな。
　父母が愛し合った結果誕生し、愛と期待を身に受けて育ったはず。なればなんとか死ぬ時もまともに死にたいので、だからなんだ、あと何年生きれば言い訳？と考えて、じゃあしょうがない死ぬまでは何とかまっとうに突っ走るしかないのだと割り切って、少女から老女になるまでのやたらに長い期間を何とかプランニングせんければならんわけ。ああもう、生きていくって思い切り面倒臭せーな！しかしながら、ようしここはひとつ、もう頑張って死んじゃうぞ！みたいな気分にも一向ならぬわけ。
　私は充実した人生を送りたいの気絶するほどわくわくして生きてゆきたいの。ああもう！何でこんな思いをするだけなのに生まれてこなきゃならんのだ。生きていくって、ナニ？人生にはどんな意味があるのさ。なんて阿呆みたようなことを考えかけて立ち止まる。人生と生活は別。ああ。ああ。秋はやだ。差し当たって片付けなきゃいけないことは山積してるんだ。