『プラクティカル・マジック』

プラクティカル・マジック 特別版 [DVD] 例えば今話題の『奥様は魔女』で、ニコール・キッドマンが魔女をやっていて、しかしニコール様は魔女は初めてじゃないんだと知り、勇んでこいつを鑑賞したのです。
 かわいいよーかわいいよー。もう、悶絶するほどラブリーなんですしかし内容はありません。私はサンドラ・ブロックも大好きで、この人のブルネットの髪も好きで、だからなんだ、結局好きなんですね。シリアスなものにも出ているけれどなんと言ってもラブコメで輝くので、「キュート全開、アタシってキュートの塊よ」というかつてのメグ・ライアンよりも嫌味がなくて好きなのです。 
 それでまあ、くらくらするようなこの2人は姉妹で、魔女で、性格的には堅実なサンドラと奔放なニコールという組み合わせも素敵で、なんだ、解説なんてする気になれないくらいに、ただ単に可愛い映画なのです。それだけなんです。ストーリーはないんです。深みも重さもないんです。でもいいの。ラブリー満載の“女の子映画”として観れば、可愛いよー可愛いよーと言っている内に終わってしまいます。ファンタジック・ラブ・ロマンスといったところです。ほのぼのともするんです。 ここにプラクティカル・サンドラ 
 10代の小娘だった頃、多分この映画が作られた頃なのだと思うんだけれど、私は「ハリウッド映画なんて駄作の塊。商業映画なんて低俗。エンターテイメントなんて時間の無駄だわよ。難解な作品ほど奥が深いの!アンハッピーエンド万歳。ゴダールは神」みたいなまさに鼻持ちならぬ女子だったので、この手の映画は観ていなかったのだ。楽しめるものが増えるって素敵。だからあまりこの頃のハリウッドにも詳しくはないんだけれど、ニコール・キッドマンは“ちょっと頭の弱いバービーちゃん”ポジション。そういうアバズレをキュートに演じるニコールはもうキュートで、恋にときめくサンドラはキュートで、叔母さん役のストッカード・チャニングダイアン・ウィーストというこれもまた大好きな女優2人が素敵。
ザ・クライアント 依頼人 [DVD]ショーシャンクの空に [DVD] そうして、驚いたことにERのコバッチ?先生が出てきた。かなり悪い役で。悪すぎる役で。そういえばスーザン・サランドンの『依頼人』にはグリーン先生が出ていたし、『ショーシャンクの空に』にはアリーmyラブのビリーが。結構テレビ俳優も映画界に行こうとあれこれ苦労しているんだなと思った。