電車男 

 ドラマ電車男を観た。掲示板、本、映画のどれにもまだ触れていなくても話の筋を知っているというこの事態。けれどもなに?少しく寂しい気持ち。ついていかれぬ人がいた。私だった。このドラマはすでに電車男を見て分かっている人が、へえドラマの場合はこうきたか、など言って楽しむものなのかもしれない。
 伊藤淳史の生々しすぎるオタク顔や服装などが異様にリアルでイヤだった。ごめんなさい嗜好の問題なのです。おどおどする様は、朴訥で良い人そうというよりはただのナントカな人っぽく。伊東美咲エルメスはその存在がアニメキャラ。アニメ画の女子への恋心が、エルメスという名のアニメキャラに移行しただけじゃなかろうか。サトエリうるさい。すっぴんが想像できないメイクがアートの域に達していた。
 心の狭い自分をたしなめてみるけれど、泣きながらケーキを喰らうアップったら。思わず鼻にしわを寄せて画面から背けて呟いた。きつい。画がきたねえ
 電車免疫が無いゆえつぼ所が掴めない。キュートなものが好きなんです。キュートなものにトキメキたいの。キュートなものに押しつぶされたい。スカして登場のもこみちさんを眺めながら、伊藤淳史が21歳だということに驚きを感じた。31歳でも通用しそうです。なんだか文句ばっかりで感じの悪い人みたいですね。くさくさしているのです。なんでこんなのが流行っているのか