なぜでしょうね拒食

 拒食症関係の検索が細々と途切れない。そこへきてここ数日は異様な数字。ふーん。何かニュースとかあったのだろうか。
 確かに、女子たちに共通するこの過剰なやせ願望に関しては本当に思うところがある。しかしながら今現在、大して体重を気にすることなく暮らしているので、もなかでは多分この日(id:mxoxnxixcxa:20050312)くらいでしか触れていないはず。
 女子の痩せ具合の病的度は、鎖骨と二の腕を見れば、自己イメージの崩壊具合が計れる気がする。しかしながら大体が過剰なダイエットと境目がつきにくいし、みんな紙一重なんじゃなかろうか。
 そんなこんなで、私が今よりも更にバカだった女子高生の頃、周りでは食べて吐くのが当たり前に流行っていた。とにかく痩せたくて痩せたくて、どうしてあんなに痩せることにこだわったのかというと、自信のなさを痩せることで埋められると思い込んでいたし、先の見えない不安を体重の減増に置き換えてしまえば、漠然としたものを分かりやすい数字へすりかえてしまうことが出来たのだと思う。
 勉強したところで両親ほど頭も良くないし、高校を卒業したって息苦しいのは変わらないだろうし、大学に行っても明るい将来が約束されているわけではないのが見えている。母親との関係も不味く、ユング存在論を翳して追い詰められるともう、どうしていいのやら。居心地が悪い自己嫌悪の十代が、自分でコントロールできるものに行きつくのだ。
 私ってだめな奴。なればこの贅肉という汚物を取り払って、何かいいものになりたい。自信を持ちたい。生まれ変わる方法なんて、それくらいしか思いつかない。何ひとつ思う通りにならないんだもん。立ち居地は不安定。何も自分のものに出来ない。何一つコントロールできない。
 自己評価の低い自意識過剰な女子のうち、マイワールドに逃げ込むだけの創造性を持っていなければ、結構な割合で痩せを目指しだすのではなかろうか。痩せたら自分が何かいいものになれるような気がするからだ。
 女子の過剰な痩せ願望って、理想の自分などいう幻をゲットすべく、闇雲にもがいているだけ。幻なのに、その幻が欲しくて欲しくてたまらない時はある。現状に満足すれば体重なんて差ほど気にならなくなるもんです。現状を把握するということは、視野を広げて頭を冷やして、大人になるってことで、体重に人生乗っ取られるなんて馬鹿馬鹿しいと気付くことだって思う。ああ感傷的になっているのは、軽く酔っ払って居るからです