火サス・中村歌留多

mxoxnxixcxa2005-05-18

「歌舞伎役者・中村歌留多 妖艶で華麗な女形が京都南座で演じる、母の情と七変化、やり直しのきかない人生恨み節」 昨夜は見たさ見ましたよはい確かに見たんです火サスを。
 私の期待が大きすぎたのでしょうか福様。火サスの脚本っていつもあんなに荒いのでしょうか福様。何をどう考えてよいのやら分からぬので、忘れぬうちに書き出してみますわ福様。
 オープニングの「鐘に恨みが数々ござる」。え?あれ、これは『蛇炎の恋』であらしまへんか?この映画の唯一の見所のひとつ、花子ちゃんが踊ってはります。さすがに作品自体がどんなにあららな出来やったとしても、フィルム映像はきれいやわあと思っていたら廊下をどしどし歩く花子ちゃんとおねえ言葉の侘助@西村雅彦。正直なところ、私はここからもうずっと顔が笑ってしもたんです終わりまで。
 福助の歌留多さんを見れて照れていたのではあらしまへん。こともあろうに私は失笑。なんていうこと。だめ笑っちゃだめ!みんな真剣にやっているんだから!そう思っても一向に止まぬにやにや。私とても苦しみました。なので言葉遣いがおかしくなってしまったのです。
 この火曜サスペンス劇場・特別企画。素直な感想なんて言えやしないのです。言ってしまったら敬愛する福助様の主演なさったこの作品自体を、クソなお話だったと言うことになってしまう。そんなこと、決して言えません。つまんなかったよなんてとても言えやしないんです。でもちょっとだけ言わせてください。
 なんというか2時間ドラマのサスペンスものは、いつもこう展開がこうなの?すごいや。伏線なんて煩わしいものには一切縛られぬその強さ。時折犯人が怪しい表情をしておればそれでよし。私は呆れ笑いを浮かべながら感心していた。いきなりのドナーカード。いきなりの赤子取り違え病院。最初っから「わてアヤシイ者でおす」という顔をしている原田大二郎。堀が深すぎて白塗りが似合わぬ赤坂晃。そして…言いませんわ何も。
 歌留多さんは良かったですよダンディでお洒落で必ずお召しのタートルネックも色とりどりでようござんした。演技だってさすがに見とれましたわ「歌舞伎の部分は」。「ちょっと考え」ながらの素踊りも堪能しましたし、大島紬などもさすがお似合いでした。
 でもでも児太郎といい福助といい、現代劇はやはりつらい模様です。私はやはり舞台で輝く福助が好きなので、新しいことに挑戦!とかなさるなら、カルタじゃないものが観たいのです。でもまあシリーズ化は、うーん。2.3回あってもよろしいのかもしれません。で、夏木マリと結婚して目出度し目出度しで結構ではありませんか。そして双六も初舞台。感動のあまりみなで泣きながらフィナーレ。やだそんな。