歴史大作が続く

キングダム・オブ・ヘブン』に行こうよ行こうよと誘う人がいる。もう歴史大作はお腹いっぱい過ぎて、まあいいかそんなに観たいなら。という気にもなれない。『キング・アーサー』など私は見に行ったことさえ忘れていたが、自分だって内容覚えてないんじゃん。『トロイ』だってナニソレだったじゃん『アレキサンダー』だってうじうじゲイだったじゃんヤダ飽きた。と何度か返答しているのに、数日経ったらまたも行きたいな行きたいよという態度をとる。リドリー・スコットだよ!グラディエーターだよ!と言われても余計に難しい。
 しかも萎えさせる殺し文句「ラブ&ピース」。壮大なスケールで戦国の世を描きながら、ベースはラブ禁断のラブそして平和の尊さ。そうですね、愛のない人生なんてティッシュを食べているようなものです。見なくても内容が分かると思ってしまうのは、私の傲慢さだろうか。
 オーランド・ブルームは確かにスイートだよねでも金を払ってまでなあ、というところへジェレミー・アイアンズ。弱いとこを突いてきたが、やはりぜんぜんぜん興味が沸かないよ。今回こそはパスと言うたびに残念そうな顔で笑わないでくださいまるで私が酷い人みたいです。
愛と感動のスペクタクル・ヒューマンドラマ。5/14〈誓い〉の超拡大ロードショー。コピーライターももう少し真面目に仕事をしなさいよ。キングダム・オブ・ヘブン。極楽王国。