なかなかよいひと時

 クラシックコンサートの招待券があるということで、夜に待ち合わせをして行った。なんとも心安らかなひととき。ヘンデルシューベルトラヴェルシュトラウス、ベルクマン、ハイドンブラームスの、歌曲中心のプログラム。
 休憩時間、同行者をコーヒーに誘ってロビーへ。並ぼうねという私をよそに、同行者のアンテナがびびっと触れる。「ああ、あっちあっち」そう言って行こうとするのを追いかければ、そこはアルコホオルコーナー。人は赤を私は白を。しかしマカデミアナッツ10粒と8Pチーズ1切れで¥300とはやくざな値段ではないのか。
 ヘンデルの「9つのドイツ語のアリア」はバロックの心地よさとユリア・へニングのソプラノの美しさにうっとりとする。たまに高音がきんきんするような人がいるけれど、この人の声は本当に透明感があって気持ちよかった。ラヴェルは「マダガスカル土人の歌」。土人て。フランス印象派はなあ。私は単純な人間なので難しくて。数学者ベルクマンの「8つの学習曲」はうーん現代。最後はブラームスの四重唱曲Op92。ソプラノ、メゾソプラノテノールバリトンともに突発的な自己主張をするような人もいなくてうっとり本当に楽しんだ。