六番目の小夜子 最終回

 優しくコメントくださったおかげで、昨夜はりきって録画セットしました。抹茶さんありがとう。文化祭前編以降、一度もお目にかかれず、しょんぼりしているうちに最終回になっていた小夜子伝説。一抹の寂しさが。木曜のドラマよりこちらの方が凝ってます。まず、来週も見たいなと思わせるような当たり前の姿勢が、どうしてあの木曜ドラマには欠損しているのか。
 え、マーはサイコなの?黒川先生は仕掛け人なの?なんで?なんで火事?だめ。全然だめわかんない。そりゃもう3話も飛ばせば完全に置いて行かれている。と思ったら、教室の机に座って丁寧に説明してくれるお人形がいた。おかげで7割くらいは追いつけた。
 なんか激昂して、サイコちゃんを怒鳴りつけてなじる栗山千明、いいよいいよかわいい。はい、ここで踏みつけにして!私はナボコフのロリータよろしい少女の残酷性みたいなポイントには、とても惹かれるものがある。儚いから尊いから。そして入院している玲を訪ねる秋。しかもカメラ持参。この光景に、すごい既視感を覚えた。病室できゃあきゃあはしゃぐ妖精二匹。もう、このままでいてください大人になんてならないでいいよ汚れるだけだから。と画面に向かって切なくお願いした。
 なんか、指とか食べたらぽりぽりと美味しそうなこの生き物たちは、いったい何で出来ているの?なんてかわいいのだろう。すっかり穢れてしまった私は涙を流した。心の中で。鈴木杏とか、もう成長しなければいいのに。山田○之だって、大人になんなきゃいいのに。栗山千明もこのままでいればいいのに。人形みたいなかわいい子供を見ると、そう考えてしまう慈悲のこもった目で。今では三者三様に顔面の骨格が発達している。
 驚いたことにこれも原作モノだったんですか。もうそういう運命なのでしょう。それにしても、この秋や玲の上唇には、また小世子の下唇には、何かが憑依しているとしか思えない。なにそれナニで出来てるの。頂戴それ頂戴よ大事に飾っておくから、とマイおちょこに熊グミが何匹入るかを実験しながら。