関西文化圏

mxoxnxixcxa2006-05-17

 この雅な古都にきっちり移住できたのが、エイプリルフール。「あの、いくらなんでも遅すぎるんですけど」と訴えても、京都の不動産屋の兄はんはイケズやった。融通というものを知らなかった。
「すんません。京都では、鍵の引渡しはだいたい4月1日と決まってるんですわ。ほんとすんません」と言う。 「だってだって、それまで用事が無いわけじゃないんです」 「ほんとすんませんね。京都はどこもそうなんですわ」と。入居前にホテルに宿泊だなんて、それはとても屈辱的なものでした。エラそうですねさすが京都はYokoso Japanだけあって、慇懃無礼。高飛車。契約が決まれば手のひら返したように高圧的やった。
 そんな感じでも、まだ京都人の鮮烈なイケズの洗礼は受けていない模様です。もしかしたら、もうすでに強烈なイケズを言われていて、無粋で野暮な私が気づかなかっただけかも。と思えば周りを見渡すと非京都人だらけ。むしろ大阪人のほうが多いような気がする。
 関東文化圏の人間の為、関西文化圏に対するもろもろの伝説を耳にして育ったわけで、そのうちのいくつかは伝説だったり、事実だったりと、新鮮な日々を送っています。関西文化といっても、京都と大阪は真逆の気質。しかし関西で標準語を話すと嫌われるという心配は杞憂で、みなとても暖かく、言葉の響きも躍動感とか柔らかさがあって、一人称が「ウチなー」と言うのも非常に可愛らしいので聞いていて心地いいです。
 そうして大阪人の家庭には必ずタコヤキプレートがあるというのは本当で、そのうえ一人暮らし用の一人タコヤキ機というのもあるのだそう。「確かな、うちにあったと思うんやけど。お姉ちゃんが一人暮らしのときに買ったやつ。あげよか?」と。
 すごく興味はあったけれど、無知な標準語人はタコヤキをどうやって作るのかも良く知らず、ひっくり返すスキルもなく、材料も良く知らず、一人タコヤキをするモチベーションがあるかどうかにまだ自信がないので、「悪いからいいよ。ありがとう」とやんわり断りました。きっとこういうときに示すべき態度や断り方も、関東と関西では違うんだろうなと思いつつ。そうして大阪もまた、キタとミナミでは異文化ということなので、余裕が出来たら大阪というでかい都会に足を踏み入れたいです。