危険なアネキ

mxoxnxixcxa2005-11-01

 昨日は月9をみた。はずだったのに、あまりに面白くて記憶が飛び飛びで10時早々にベッドに。切れ切れの記憶を手繰り寄せれば、医療現場とキャバクラの出会いというドラマだった。元ホストの人がホスト役で出ていたり、鼻のとんがったアネキがすごい演技力で演説したり、健気な弟の半ケツをみた気がするのは私の夢だったのかどうかが曖昧。
 1週間の始まりである月曜日に何も人生を考えさせる重たいものなんて誰も観たくはないわけで、超ライトでお手軽でお気軽なドラマでみなを楽しませようという姿勢は素敵。そんなドラマの主役・伊東美咲はすごかった。棒読みを耳に、笑っても無表情に見えるのはどうしてだろうと考えながら、何か見えぬ力を感じた。釈由美子はあまり好きな顔じゃなく、というかアンドロイドみたいなのでちょっと苦手。森山未來はダメなアネキ分の演技も背負って頑張っていた。高島弟のキャラはねとねと。
 すごい月9。大根役者を含むキャストみなが気の毒になるくらいにテキトー。顔がいいだけでキャバのトップに立てるかしら。ほかの女を蹴落とす頭脳がなきゃダメっぽい。じっくり観ずに判断してはいけないんだけれど、コメディに徹底しないコメディはゴミ。なればコメディ部分を捨て、どちらも人を踏み台にして出世していくものとして、姉はライバルを陥れて指名客を我が物にし、自分の店を持って成功するキャバ嬢、弟は同僚の弱みを握って揺さぶり、欲望渦巻く医学会で政治力を手にして登りつめて行く医者。弟思いの姉のお店でライバルをトラブらせ、マスコミに流し彼の評判を落として出世街道から蹴落とす。姉弟で高笑い。欲と金の渦巻く月9。血も涙もありません。