なにかしら
モンさん(id:mon-chan)から、こんなものをいただいちゃいました。
☆見たい映画をつなぐタスキ
①②③に答えて次の人にタスキをつないでください。
①過去1年間で一番笑った映画
②過去1年間で一番泣いた映画
③心の中の5つの映画
④見たい映画
⑤このタスキをつなぐ方々
①
記憶力の弱い頭で思い出せる限り振り絞って見ましたところ、…あはぁ、という呆れ笑いが満載だったのは、『えびボクサー』と『いかレスラー』。セットで。
②『アンダーグラウンド』
録画したまま放置していたのを最近観た。旧ユーゴ紛争の映画では、近年の『ノーマンズ・ランド』がやり切れぬ怒りをベースにして作られた作品だとすると、この作品はやり切れぬ悲しみを根に作られた作品のように感じた。人生カーニバルという部分はフェリーに通じる感じ。人間の愚かさや哀しさを暴きつつも、反戦一辺倒に陥らない皮肉の効いたユーモアと普遍性がある。
最後の水の中のシーンで私は涙が溢れた。あ、なんだ皆ここに居たんだ、待っててくれたんだ。もう泣けて仕方がない。ラストの牧歌的な風景といったら。昔のまま皆が仲良くしていられる場所って、もう此処しかないのだ。切り離され流れていく島の幸せな様子がたまらなく切ない。
ある日隣人同士が殺し合いを始め、今なお憎しみが残る旧ユーゴの、紛争真っ只中に作られたこの作品を見ると、お祭騒ぎの向こうにこらえきれない悲しみがそっと寄り添っているのを感じる。こういうのを観ると、ああ映画ってすごいやと思う。
③
『晩春』 小津安二郎はどれも好きで選びにくいけれど、原節子+笠智衆だともう最高に好き。古いモノクロ日本映画なんてつまらんだろうという思い込みを打ち砕かれ、原節子が微笑むと私もつられて微笑んでしまう。笠智衆の無言の背中がしみじみと人生を語る。『東京物語』も捨てがたい。大好き。
『ワンダフルライフ』 是枝裕和の作品の中で最もエンターテイメント性のある作品。毎日映画を見るということもままならぬ身分、一度見た映画を繰り返し見ることは殆どないんだけれど、どうしてか一年に一度くらい観たくなる。この作品についての思い入れは書ききれないので、後日書こうかなと思っていたところ。ハリウッドリメイク話はどうなったんだろう。しないで欲しい。
『トト・ザ・ヒーロー』 なんていうかもう好き。どうしてか郷愁というキーワードに弱いのだ。最後、灰になって「ひゃっほう」言いながら世界を飛び回り眺めるシーン。どうしてか泣けて泣けてくる。子供の頃パパの歌ってくれた可愛い歌。世界ったら絵空事のように綺麗。この人生は幸せだったこれで良かったんだ。ああ。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』 ラース・フォン・トリアーは、人間の悪や負の部分しか触らぬのかと思うくらい、これでもかというほどの不幸のままにジ・エンド。この映画で悲しいのは、可哀想な女子が処刑されるシーンではなくて、セルマの逃避する空想シーンがあまりに美しすぎることだ。世界ってこんなにも美しくて楽しくてうきうきするところなのに、どうして人間はわくわくすることばかりに囲まれて生きていけないのだろう。でもでも、世界って輝いていて素晴らしいんだ絶対にそうだよ、そうであって欲しいそうに決まってるの。
たぶんこの部分を引き立たせるため、あのラストみたいにとことんまでもダークに終える必要があったのかも。二度と観たくない映画だけど、あのミュージカルシーンのどこまでも嘘っぽい幸せな風景。サントラのトム・ヨークとビョークのデュエットを聴くたびに胸にくる。
『スモーク』 何がどうって全部好き。何がいいって全部いい。そしてラストの映像。あの盲目の老婆はハグした瞬間に一瞬、おや?という顔をする。でも微笑んで頷くの。ここ、で観客は涙です。ああ人の世って捨てたものではないのだという気分になれる。大好き。好き。
④
公開中なら
- 砂の器 デジタルリマスターで公開中らしいから
- エレニの旅 テオ・アンゲロプロスだから
- femaleフィーメイル 女子たちのエロティシズムは百花繚乱!!というこの文句
- ピンクリボン ピンク映画の歴史と現状
- 電車男 山田孝之の変身と中谷美紀だから。でも結局時間がないまま。
今後公開なら
- 星になった少年 柳楽優弥は実際演技は出来るのか
- アキ・カウリスマキの新作 まだですか
- というよりも、ここ最近新作情報をキャッチする暇がないのです。
- 遅れましたが「ホテル・ルワンダ」 そうかこれだったんですね
⑤ これをどうしていいのやら困り果ててしまいました。本当にどうしたものでしょうか。これは別に5にんなど言われていないのでよかった。はてな友達いないんだもの。
まずは先日私にMusical Batonをくださった(id:emberley)さん
面白おっぱいにトラックバックをしてくださった(id:akaran)さん